チェック!する前に
にほんご チェック!は、欧州評議会が2001年に公開したヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment, CEFR)を参考にして、文化審議会国語分科会が取りまとめた「日本語教育の参照枠」で示されている「全体的な尺度」の6つのレベルで日本語能力を確認することができるツールです。
「全体的な尺度」はA(基礎段階の言語使用者)、B(自立した言語使用者)、C(熟達した言語使用者)の3つに分かれており、それぞれの段階が2つに分かれていることから、合計で6つのレベルがあります。6つのレベルごとに、日本語でできることは下の表の通りです。
熟達した言語使用者 | ||
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C 2 |
聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。自然に、流ちょうかつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。 | |
C 1 |
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解することができ、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流ちょうに、また自然に自己表現ができる。社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟な、しかも効果的な言葉遣いができる。 | |
自立した言語使用者 | ||
B 2 |
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、具体的な話題でも抽象的な話題でも複雑な文章の主要な内容を理解できる。お互いに緊張しないで熟達した日本語話者とやり取りができるくらい流ちょうかつ自然である。 | |
B 1 |
仕事、学校、娯楽でふだん出会うような身近な話題について、共通語による話し方であれば、主要点を理解できる。身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結び付けられた、脈絡のある文章を作ることができる。 | |
基礎段階の言語使用者 | ||
A 2 |
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応じることができる。 | |
A 1 |
具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。 |